進学希望者へ
数ある大学研究室から当研究室を見つけていただき、ありがとうございます。
大学院の博士前期課程または研究生として在籍することを希望される人は、当研究室の受け入れ基準を下記に記載しますので、天谷に連絡する「前に」お読みください。
1. 留学生の方
下記の基準の「すべて」を満たしている方はご連絡ください。
受け入れ基準1:本学の研究生・博士前期課程に求められる日本語能力を有している
日常的に日本語を使用してゼミを行っております。指導教員だけでなく、他の院生とやり取りをする際にも日本語能力が必要です。研究を進めるにあたり参考にする文献は、日本語だけでなく、英語やその他の言語で記載されたものも読んでいきます。受け入れ基準2:大学の学部時代に心理学を専門とする教員の指導のもと、自身でデータを集めて実証研究を行い、卒業論文を書いた上で学位を取得している
心理学は「積み上げ式」の学問です。半年間の研究生期間では、心理学を全く知らない状態から、修士の研究を進められる状態には至りません。学部時代に(心理学を専門とはしていないが)独学で勉強した、学部卒業後に大学院入試のための勉強を独学で進めたという場合でも、心理学の修士の研究を進められる状態には至らないと考えております。実際に自分でデータを取ってみて初めてわかるような経験上の知識やスキルがあると考えているからです。
なお、卒業論文を数人のグループで分担してまとめたという人は、自分がその中でどのような役割を果たしたかを具体的に説明できる状態であることが重要です。
受け入れ基準3:自分の研究内容について、先行研究に依拠しながら明確にしており、データを集めるための手段を自分で得られる見込みがあること
「何か心理学に興味がある」・「天谷の研究内容に興味がある」というだけでは、修士に入学後すぐに研究を始められません。関連の先行研究を既にピックアップできており、自分の研究内容を明確にしていることが大変重要です。また、自分の研究計画に見合ったデータをどこでどのように得ていくのか(天谷は基本的にはフィールドを用意しません)、そのための手段を現実的に考えることができているのかも重要です。
2.社会人の方
下記の受け入れ基準の「いずれか」を満たしている方はご連絡ください。
下記の受け入れ基準のどちらであっても、心理学領域から専門が離れれば離れるほど、(心理学の「お作法」を理解するための努力が求められ、そのための時間も必要ですので)2年で修士論文を書き上げることは難しくなると考えてください。本学には長期履修制度がありますので、状況に応じてこの制度を利用していただければと思います。特に統計的な考え方、研究計画の組み方を理解するまでに、努力と時間を必要とします。また、データ収集のためのフィールドも、原則ご自身で確保していただきたいです。
受け入れ基準1:大学学部時代に心理学やその関連分野で学位を取得している
大学学部時代に心理学やその関連分野でデータ収集・分析を行い、卒業論文を書いたうえで学位を取得していることが重要です。専攻は心理学であることが望ましいですが、そうでなくとも、心理学の理論や論文がその領域で引用されていればそれでかまいません。心理学の分野の「お作法」「ノリ」を (全てではないけれども) 既に理解していることを重要視します。
受け入れ基準2:大学学部時代に、心理学やその関連分野で学位を取得しているわけではないが、社会人生活の中で何らかのデータ収集を行い分析、発表した経験がある
大学学部時代には、心理学やその関連分野で研究をしたわけではないが、社会人生活の中で、心理学やその関連分野のテーマ・トピックを扱い、何らかのデータ収集・分析・発表した経験があることが重要です。現在の社会人生活での専門を「捨てて」心理学の研究をしなければいけないわけではなく、社会人生活での専門と、心理学の考え方を「組み合わせて」研究を進めていくことも可能です。